魔王軍最強の魔術師は人間だった ファンタジー好きはもちろん、パワフルな主人公の活躍を楽しめる作品となっています。シリアスと陽気なテイストを兼ね備えた、人気の魔術ファンタジー作品

老将軍アインゴッドとの決戦を制し、ついに王都リーザスを陥落させたアイク。大陸全土の統一を目指す魔王は、ローザリア王国の中心部に新たな魔王城を築城し、そこへの遷都を考えていた。新たにアイクに下された命令は、築城と遷都を実現すること。まずは遷都に反対する魔王軍内部への説得工作、そして築城候補地の寒村・アズチに飛来する地竜の討伐などと、「最強の魔術師」は大活躍!そこに諸王同盟軍最強の切れ者将軍の新戦略が…!?息もつかせず展開する、ダークファンタジー第10巻!

主人公の一里野ミチルは、生まれながらにして魔力に恵まれた人間の少年でした。しかし、人間には魔力を使えないはずという常識にとらわれ、自身の力を発揮することができずにいました。ある日、人里離れた村に現れた魔王軍に拉致されてしまいます。魔王軍は、ミチルの魔力の高さに気づき、強制的に魔術師に仕立て上げようとします。

ミチルは魔王軍で最強の魔術師として認められるようになり、様々な任務に就くことになります。しかし、人間である自身のアイデンティティーと向き合いながら、魔王軍の中で成長していきます。

作品の見どころは、独特の魔法シスームと緻密な世界観描写にあります。ミチルが多様な魔術を操る様子も印象的で、戦闘シーンが白眼的に描かれています。加えて、人間である主人公の内面の揺れ動きにも焦点が当てられ、読者を物語に引き込みます。