群衆心理 (講談社学術文庫) Kindle版 ギュスターヴ・ル・ボン (著) フランス革命やナポレオンの出現などの史実に基づいて「群衆心理」の特徴とその功罪を鋭く分析、付和雷同など未熟な精神に伴う群集の非合理的な行動に警告

民主主義が進展し、「群衆」が歴史をうごかす時代となった19世紀末、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンは、心理学の視点に立って群衆の心理を解明しようと試みた。今日の社会心理学の研究発展への道を開いた古典的名著である。

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『群衆心理』(講談社学術文庫)は、フランスの社会心理学者ギュスターヴ・ル・ボンが1895年に発表した著書です。本書は、群衆心理の特徴とその功罪を鋭く分析し、付和雷同など未熟な精神に伴う群集の非合理的な行動に警告を発した、社会心理学の古典的名著です。

ル・ボンは、群衆とは「同一の感情、同一の衝動、同一の信念を持つ個人の集合体」であり、その心理は個人の心理とは異なる性質を持つとしました。群衆は、知性や理性を失い、感情や衝動に支配されやすい存在であり、容易に扇動や操縦に利用される危険性があると警告しました。

本書は、フランス革命やナポレオンの出現などの史実を例に挙げ、群衆心理の特徴とその功罪を具体的に論じています。例えば、フランス革命においては、群衆の扇動によって理性的な判断が奪われ、暴力や殺戮が横行しました。また、ナポレオンは、群衆のカリスマ性や感情に訴えることで、国民を熱狂させ、自らの権力を拡大しました。

本書は、群衆心理の研究に大きな影響を与え、現代の社会心理学においても重要なテキストとして参照されています。また、政治、経済、社会など、さまざまな分野において、群衆心理の理解は重要であり、本書は、これらの分野においても有益な示唆を与えてくれます。

本書の特徴は、以下のとおりです。

  • 群衆心理の特徴とその功罪を鋭く分析している
  • フランス革命やナポレオンの出現などの史実を例に挙げ、具体的に論じている
  • 社会心理学の古典的名著であり、現代の社会心理学においても重要なテキストとして参照されている

本書は、群衆心理について学びたい人、政治や社会を理解したい人、また、歴史や社会心理学に興味がある人などにおすすめの書籍です。

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