10/8『受験メシ!』出版。受験シーズン突入前に知ってほしい! 「最新栄養学に基づく食事法」と「厳選 25 の食材」で子どもの能力を最大化するメソッド
■受験生の集中力に直結する「血糖値の真実」
血糖値は、糖尿病に関係がある検査値の1つと知られています。ですが実は、脳の働きにも直接影響を与える重要な指標であることをご存じでしょうか?
例えば、血糖値が急上昇するような食事をすると、その後、血糖値はインスリンの働きによって急降下し、場合によっては低血糖を引き起こします。
血糖値の急上昇から急降下が起こっていくとき、集中力や思考力の低下、意欲の減退など の症状が現れます。血糖値が下がりすぎて低血糖になると、眠気やイライラ、うつ症状、精神的な不安定といった症状まで引き起こされます。これらの症状は、受験勉強を行う子どもたちにとって大敵です。
■「甘い物」が集中力低下の原因になる!
多くの人は、血糖値を急上昇させるような食生活が、子どもの脳に悪影響を与えることを知りません。困ったことに、それが現代の食生活のスタンダードになりつつあります。たとえば、受験生の多くが勉強中に口にするラムネや飴、グミ、スポーツドリンクなどの清涼飲料水。こうしたものを間食することも、実は、血糖値の乱高下を引き起こし、子どもの集中力を削いでしまう可能性が高いのです。「ブドウ糖は脳の疲労をとる」と一般的にいわれていますが、これは間違い! やってはいけないことなのです。
とくに問題なのは、多くの親御さんがこの事実を知らず、血糖値の乱高下を引き起こす食事や間食を子どもにさせていること。そうなると大変なのは子どもです。本来持っている能力を十分に発揮できなくなってしまうばかりか、「勉強しなさい」「集中力が足りない」と周りの大人から叱られ、過剰なプレッシャーを負ってしまうことも少なくありません。
「受験メシ!」では、この現状を変えていきたいと考えています。
■なぜ、『受験メシ!』なのか
『受験メシ!』の食事法は、多くの親子に実践してほしい食育法ですが、本書にあえて 『受験メシ!』とのタイトルをつけたのは、受験期が親と子が将来に対して真剣に向き合う時期だからです。受験勉強を行うのは子どもであり、「親は見守るしかできない」と思いつつも、多くの親御さんは「もっと子どものためにできることはないか」と真剣に悩みます。その悩みを解消するのが、『受験メシ!』です。
『受験メシ!』の基本は、日本の伝統的な食事スタイルである「一汁三菜」。その献立に、「頭の働きがよくなる食材」「記憶力&やる気を高める食材」「メンタルを安定させる食材」「感染症を防ぐ食材」などを組み込みます。
「憧れの学校に進学したい」「将来、立派な仕事につきたい」という子どもの願い。ポジティブなメンタルも、親が食卓に並べる食事に含まれる栄養素からつくられるのです。
■『受験メシ!』で親子の未来を変える
受験期は親と子が食事の重要性について真剣に向き合うまたとないチャンスです。そして、『受験メシ!』を参考に親がつくる食事によって思考力や記憶力が高まったという幸せな経験をした子どもは、その食の記憶を一生のものとします。すると、大人になっても健康的な食事を選択することが可能となり、たくましく健康な心身で社会で活躍できるようになります。
親子で食事の重要性を共有し、子どもの未来を明るく切り拓くための方法論を提供するの が、本書『受験メシ!』の使命です。ぜひ、ご一読ください。
〈著者プロフィール〉
マリー秋沢(まりーあきさわ) E-mail:marieakisawa@gmail.com
管理栄養士。調理師。健康料理研究家。一般社団法人日本ニュートリションフーズ協会代表理事。有限会社ビューティーニーズ代表。アメリカ・ミシガン州生まれ。上智大学国際教養学部卒業。元ミスユニバース近畿代表。健康、免疫力維持、生活習慣病予防、アンチエイジング、長寿などをテーマに活動し、充実した食と栄養、ライフスタイルを提案する機関として、2019年に日本ニュートリションフーズ協会を設立、現在に至る。
子どもの食育にも熱心で、2022年にアメリカの出版社 Rowman & Littlefield から『Eating The Shokuiku Way』を出版。アメリカの子どもの肥満率が 40 パーセントを超すことに危機感を抱き、日本の食育をアメリカに広げる活動も行っている。簡単でおいしい糖質オフレシピには定評があり、各地で料理教室や講演会を開催。メディア出演など多方面で活躍、2週間で実施するオンライン血糖コントロールプログラムが好評。