歴史的傑作、生田絵梨花写真集『インターミッション』。乃木坂46の歌姫が見せた、少女と大人の狭間の輝き。舞台は夢のニューヨーク。出版界の記録を塗り替えた伝説の一冊は、アイドルの枠を超え、一人の女性の「幕間」を捉えた芸術作品だ。
アイドルグループ「乃木坂46」の中心的メンバーとして、その圧倒的な歌唱力と天真爛漫な「お嬢様」キャラクターで絶大な人気を誇った生田絵梨花。ミュージカル女優としても才能を開花させ、多くのファンを魅了してきた彼女が、22歳の時に発表した写真集が『インターミッション』です。これは単なるアイドルの写真集ではなく、出版史にその名を刻んだ記録的ヒット作であり、一人の女性の転換点を捉えたドキュメンタリーとも言える一冊です。
タイトルの『インターミッション』は、演劇やコンサートの「幕間」を意味します。これは、アイドルとしての彼女と、大人の女性、そして本格的な表現者へと羽ばたく未来の彼女との「狭間」にある、今しか見られない姿を切り取るというコンセプトを象徴しています。
撮影の舞台に選ばれたのは、彼女が憧れ、目標としてきたミュージカルの聖地、アメリカ・ニューヨーク。きらびやかなブロードウェイの劇場街を歩く姿、タイムズスクエアの喧騒の中で見せるふとした表情、ホテルの部屋でリラックスした素顔など、まるで彼女と一緒にニューヨークを旅しているかのような臨場感あふれる写真が続きます。
この写真集が大きな話題を呼んだのは、これまでの清純なイメージを打ち破る、大胆な挑戦があったからです。初めて披露された美しいランジェリー姿は、彼女の内に秘めた「大人の女性」としての魅力を鮮烈に映し出し、多くのファンに衝撃と感動を与えました。しかし、それは決して表面的なセクシーさのアピールではありません。挑戦への覚悟と自信に裏打ちされた、息をのむほどに美しく、芸術性の高い表現として昇華されています。もちろん、子供のようにはしゃぐ無邪気な笑顔や、ふとした瞬間に見せるピュアな眼差しも健在で、ページをめくるたびに「少女・生田絵梨花」と「大人・生田絵梨花」が交錯し、その多面的な魅力に引き込まれていくでしょう。
発売されるや否や、女性ソロ写真集としては異例の初版20万部という数字を記録し、その後も版を重ねて社会現象に。まさに「伝説の一冊」となった本作は、一人のアイドルが殻を破り、新たなステージへと向かう瞬間の輝き、希望、そして少しの戸惑いまでをも捉えています。ファンはもちろん、表現者としての生田絵梨花に興味を持つすべての人にとって、必見の作品です。