Eテレで話題沸騰!干支ソング「たつこたつ」がついに絵本化。こたつが大好きな辰ひろしとたこの友だち・柴田こーへいとのリズミカルな一年を、言葉あそびと映像美で描いた新感覚「たつとたこ」の絵本。リズムとユーモアがあふれる一冊。
今年のお正月、NHK Eテレ『0655/2355』で放送された干支ソング「たつこたつ」をご記憶でしょうか。独特なリズムで「たつこたつ たつこたつ♪」と繰り返される歌詞と、「辰ひろし」というキャラクターのこたつへの愛が、日本中の子どもたちと親たちの心をつかみました。この度、その大人気干支ソングがついに絵本となって7月17日に登場します。作・ユーフラテス、絵・うえ田みおと若井麻奈美による『たつこたつ』は、テレビを飛び出して、読む楽しさとリズム感が絵本のページから響き出す新しい絵本です。
🎵 なぜ待望された絵本化なのか?
「たつこたつ」は楽曲としてだけでなく、SNSや動画サイトでの拡散が早く、歌詞とキャラクターのユーモアが“中毒性”を帯びました。予告動画は7月2日に公開され、わずか5日間で16万回以上再生され、絵本化決定前にもかかわらずAmazon・楽天ブックスの絵本ジャンルで1位を獲得し、重版が決定するという異例の盛り上がりとなりました。
実は「たつこたつ」は、Eテレで毎年恒例の干支ソングの一つ。2024年の干支・辰年に制作され、子どもも大人もつい口ずさむほどのキャッチーなリズムと歌詞、そして“こたつから出たくない辰ひろし”というキャラ設定が絶妙にマッチしました。その人気を受けて、本作が“番組初の絵本化”として形になったのです。
📘 絵本『たつこたつ』の魅力とは?
◆ リズムとことばあそび
ページをめくるたびに「たつこたつ たつこたつ♪」のリズムが漂い、読んでいる親子も自然と体が動き出します。音の響きを楽しむ言葉あそびが、読むたびにクセになり、まるで歌うように楽しめる構成です。
◆ キャラクター設定と物語
主人公は、“こたつが命”の辰ひろしと、その親友のたこ・柴田こーへい。絵本では辰一家や仲間たちも登場し、辰の“ひみつ”が物語の中で大爆発。こたつ生活の「あるある」や、ふたりの奇跡の出会いから、たつとたこが繰り広げる一年間のゆかいな日常が描かれています。
◆ 制作チームの背景
ユーフラテスは慶應義塾大学の佐藤雅彦研究室出身のクリエイティブ・グループ。『ピタゴラスイッチ』『0655』『2355』などで教育的かつユニークな映像表現を生み出してきました。絵本も、ただ読むだけでなく、身体で感じる“リズムとユーモア”を大切に制作されています。
絵を担当したのはうえ田みおと若井麻奈美。うえ田氏は『たまご会議』などでアニメーションを監修、若井氏はNHK「みんなのうた」などでもアニメーション制作に携わる腕利きです。表現力豊かなイラストとキャラクターの動きが、本文全体にリズム感と温かさを与えています。
👪 読者に伝えたい楽しさと意味
子どもには?
絵本の中にリズムや言葉あそびがちりばめられているため、幼い子どもも「あ、たのしい!」と直感的に引き込まれます。キャラクターのコミカルな表情やゆかいな展開で、読み聞かせの時間が「音で楽しむ劇場」に変わります。
親には?
かつてEテレを見て育った世代の親たちには、懐かしさと共感が胸に響くはずです。干支ソングとして毎年親子で笑いながら見た記憶と、この絵本が重なり、親子の笑顔から生まれる“家族のリズム”を再確認できる一冊です。
📅 書誌情報と注目ポイント
- 作:ユーフラテス
- 絵:うえ田みお、若井麻奈美
- 出版社:マガジンハウス
- 発売日:2025年7月17日
- ページ数:44ページ/B5変形上製
すでに予約段階で重版が決定しており、Amazonや楽天で絵本部門1位を記録。先行発売もNHKキャラクターショップなどでスタートしています。
🎉 終わりに
『たつこたつ』は、音、言葉、キャラクター、物語がひとつにまとまった、新感覚の絵本です。読むだけでなく、感じて唱えて、家族で楽しめる。こたつ好きの辰ひろしに共感しながら、一年の始まりを軽やかに迎えられる絵本として、親子の時間に笑顔とリズムを届けてくれるでしょう。