はたちの時代 60年代と私 Kindle版 – 2023/6/16 重信 房子 (著) 22年ぶりに出所した、元日本赤軍闘士・重信房子。「女性らしさ」から自分らしさへ、自ら綴った決定版・青春記。

こんな生き方は私の予定にはなかった。
だけど、仲間と共に在る。

22年の獄中生活を終えて出所し、出版のためにこの文章を読み直してみると、消したいエピソードも多々ありました。(中略)私は、どんなふうに戦い、どんな思いをもって力を尽くし、そして敗れたのか、当時の何万という「世の中を良くしたい」と願った変革者の一人として、当時の何万と居た友人たちへの報告として読んでもらえたら嬉しいです。
―――あとがきより

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「はたちの時代 60年代と私」は、2023年に刊行された重信房子による自伝です。

重信房子は、1945年生まれの元日本赤軍の活動家です。1960年代後半から1970年代にかけて、日本赤軍の中心人物として、世界各地で武装闘争を展開しました。1996年に逮捕され、2006年に懲役20年の判決を受けました。2022年に仮釈放され、2023年に本書を出版しました。

本書は、重信房子の1960年代から1970年代までの青春時代を、自らの手で綴ったものです。戦後の混乱期に育った少女時代、大学時代に出会った左翼運動、そして日本赤軍への参加。重信房子は、当時の日本社会と、自らの心の葛藤を、率直に語っています。

本書は、日本の戦後史を理解する上で、貴重な資料となるでしょう。また、重信房子の激動の人生を、リアルに描いた人間ドラマとしても、読み応えのある作品です。

以下に、本書の特徴をまとめます。

  • 日本の戦後史を理解する上で、貴重な資料となる
  • 重信房子の激動の人生を、リアルに描いた人間ドラマ

本書は、戦後史や政治に関心がある方、重信房子に興味がある方におすすめです。

以下に、本書の一部を紹介します。

私は、1945年9月、東京・世田谷で生まれました。戦争の終結から間もない時期で、日本は混乱の中にありました。

私の両親は、共産主義者でした。彼らは、社会の不正を正し、より良い社会を実現するために、政治活動に取り組んでいました。

私は、そんな両親の影響を受けて、幼い頃から社会問題に関心を持つようになりました。

大学時代には、左翼運動に参加し、社会変革を目指して活動しました。

1969年、私は日本赤軍に参加しました。日本赤軍は、世界各地で武装闘争を展開する過激派組織でした。

私は、日本赤軍の活動を通して、社会を変えたいという思いを強くしました。

しかし、日本赤軍の活動は、多くの人々を傷つけ、社会を混乱に陥れました。

私は、自分の行動を深く反省し、罪を償うために、2022年に仮釈放されました。

本書は、私が日本赤軍に参加した理由、そしてその活動を振り返り、反省する内容となっています。

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