【美味しさと優しさの物語】ありさんシェフの しょうたいじょう|心温まる友情と助け合いを描く講談社の翻訳絵本!|小さなシェフの奮闘と、みんなで作り上げる最高のパーティー|食育にも繋がる、読み聞かせにぴったりの傑作!
小さなキッチンから届いた、優しさに満ちた「しょうたいじょう」の物語
これは、森の奥深く、秘密の小さなキッチンで、料理への大きな情熱を燃やす一匹のあり、ありさんシェフの心温まる物語です。そして、彼が届けた一枚の「しょうたいじょう」から始まる、最高のパーティーのお話です。
ありさんシェフは、いつも美味しい食べ物のことばかり考えています。彼の夢は、森のみんなを招待して、「今まで食べた中で一番美味しい!」と感動してもらえるような、豪華なごちそうを振る舞うこと。
ある日、彼はついに決意します。腕を振るってごちそうを作り、親愛なる森の友だち全員に「しょうたいじょう」を配り始めました。招待状を受け取った森の仲間たちは、大喜び!みんな、ありさんシェフの特製料理に期待で胸を膨らませます。
しかし、ありさんシェフのキッチンはとても小さく、彼の体も、もちろん小さなあり。大きなごちそうを一匹で準備するのは、想像以上に大変なことでした。重たい野菜を運ぶのも、大きな鍋をかき混ぜるのも、全てが「大変な大仕事」です。彼は、招待状を出した手前、弱音を吐かず、一人で頑張り続けましたが、体は限界に近づいていました。
物語が動くのは、ありさんシェフの奮闘に気づいた友だちの登場からです。
まずやってきたのは、力持ちのカブトムシさん。彼は重たい食材を軽々と運び入れ、ありさんシェフを助けます。次に、背が高くて機敏なキリンさんが、高い棚のスパイスを取るのを手伝います。そして、たくさんの足を持つムカデさんは、一度にたくさんの食器をテーブルに並べるという大活躍!
そう、この物語の感動的なポイントは、「誰か一人の頑張り」ではなく、「みんなで協力する喜び」にあります。
ありさんシェフは、料理の才能を持っていますが、力仕事は苦手。カブトムシさんは力持ちですが、繊細な盛り付けはできません。ムカデさんは配膳が得意ですが、味付けはシェフに任せます。それぞれの得意なことを持ち寄り、互いの苦手なところを補い合うことで、小さなキッチンはたちまち、愛と協力に満ちた最高のパーティー会場へと変わっていきます。
ごちそうは無事に完成し、みんなの笑顔があふれる最高のパーティーが開かれました。ありさんシェフが作った料理は、もちろん最高に美味しかったのですが、みんなの心を最も温かく満たしたのは、「一緒に作り上げた」という友情の味でした。
『ありさんシェフの しょうたいじょう』は、料理や食育の楽しさを伝えるだけでなく、「助け合い」「分かち合い」という、人生で最も大切な教訓を、優しく、そして美味しく教えてくれる、読み聞かせにぴったりの翻訳絵本の傑作です。