【もちもち時々ガチSF】プリンタニア・ニッポン5巻!謎深まるディストピアで「推しもち」が世界を包む!瀬田の成長、佐藤の葛藤、そして明かされる「彼岸」の真実に心震える!

🚨 もちもちの向こう側へ――世界観が大きく動く、緊張と癒しの第5巻
不思議な生物「プリンタニア・ニッポン」と、無口な青年・佐藤が一緒に暮らす「すこしふしぎ(SF)な日常漫画」、『プリンタニア・ニッポン』の第5巻が登場しました。本作は、一見ほのぼのとした日常の裏で、管理・監視されたディストピア社会という重厚な設定が進行していく点が最大の魅力です。
この第5巻では、そのSF的な世界観が大きく動き出すとともに、愛すべきキャラクターたちの「成長」と「変化」が描かれています。コミックポルタで連載された第62話から第69話に加え、単行本だけの描き下ろしも収録されており、物語の深層へと読者を誘います。
🌿 特徴:佐藤の人間的な成長と、プリンタニアの秘めた力
5巻の大きな見どころは、主要キャラクターたちの内面的な変化と、物語の「不穏さ」が増していく展開です。
- 瀬田くんの成長物語: 常に後ろ向きだった瀬田くんが、自分から大きな企画を提案するなど、人間的に大きく成長する姿が描かれています。性格も趣味も異なる佐藤さんと「初めての友達」として、お互いを認め合い、距離を保ちつつも分かり合っていく二人の関係性は、読者に深い感動と喜びを与えます。
- プリンタニアの真価: もちもちで愛らしいプリンタニアたちですが、この巻では彼らの持つ「特殊な能力」や、同胞を救おうと決意するプリンタニア群の姿が描写され、物語の核心に迫ります。特に、飼い主の危機には自分の身を投げることを厭わない彼らの献身性には、胸を打たれます。
- 「彼岸」と「旧人類」の謎: ほのぼのとした日常イベントの裏で、壁外の汚染領域「彼岸」や「旧人類」を巡る謎がさらに深まります。この巻で明らかになる「発生能力」や、人類の過去の戦争に関する情報、そして待屋さんや高城さんといった大人たちの抱える事情が、もちもちとした癒しの中に緊迫感を加えています。
💭 感想:この「苦悩と癒し」のバランスがクセになる
私はこの作品の、ディストピア設定の「重さ」と、すあま達「もちもちの軽やかさ」が絶妙なバランスで共存している点が大好きです。
特に5巻は、佐藤さんが友人の存在やプリンタニアの力を通して人間的な苦悩や葛藤に直面する一方で、彼に寄り添うすあまの変わらない愛らしさが、読者の心を深く癒してくれます。もちもちが「包囲されたい」と思わせるほど無防備でキュートな姿を見せるからこそ、世界に潜む不穏さが際立ち、物語に中毒性をもたらしています。
「笑えるのに、ちょっと泣けてくる」ような、瀬田くんと佐藤さんの関係性、そして「このせかいで、いっしょにいきる」というテーマが色濃く出たこの5巻は、SFファン、そして癒しを求めるすべての人に読んでいただきたい、傑作です。






























