【癒し＆不穏】『東の森の魔女の庭 5巻』！アクサナが巨大白猫に攫われる大事件発生！兄妹とモフモフたちに訪れる「変化と自立」の物語に、涙と感動が止まらない！
🐈⬛ 謎の巨大白猫に攫われた王女！東の森の奥で明かされる「悲しい過去」
魔女のおばあちゃんと、その養い子である兄妹エルセとイスト、そして彼らを取り巻く大きな獣たち（モフモフたち）が織りなすハートフル・ファンタジー、『東の森の魔女の庭』の第5巻。この巻では、エルセが医療専門学校の5年生に進級するなど、登場人物たちの周囲に穏やかな変化が訪れる一方で、物語を大きく動かす不穏な事件が発生します。
物語は、イストが謎の巨大白猫の調査のため東の森に入るところから始まります。エルセや和解した王女・アクサナらも同行しますが、なんとその巨大白猫にアクサナが攫われてしまうという大ピンチに！必死に追いかけるエルセたちが森の奥で見つけたものとは一体何なのか――。
🌲 特徴：物語の深みとキャラクターの成長
この5巻は、単なる「癒しファンタジー」で終わらず、キャラクターたちの「自立」や、物語世界の「シリアスな側面」が描かれ、作品の深みが増しています。
- 衝撃の「巨大白猫事件」： アクサナを攫った巨大白猫が、過去に飼い主を失ったことで、その悲しみを抱えながら「神樹」を守り続けていたというエピソードが描かれます。この切なく、深い過去の物語は、読者の涙腺を緩ませます。動物たちの心にも、人間と同じように深い愛情と痛みが存在することを、改めて感じさせてくれる感動的な展開です。
- モフモフたちの変化と自立： エルセたちだけでなく、周囲のモフモフたちにも変化の兆しが見えます。白雪狼のシルケが同族の雄にしつこく言い寄られたり、白羽大鷲のリャフシィが自立の道を選んだり。彼らの関係性の変化や旅立ちは、物語に清々しい寂しさと成長の希望をもたらしています。
- イスト兄の「家族愛」： シビアで冷静沈着な兄・イストが、エルセを「家族」として認識していることがじわりと伝わるエピソードも収録。彼の不器用ながらも深い愛情が描かれることで、魔女の養い子という兄妹の絆がより強固になったように感じられます。
💖 感想：愛おしさと切なさが共存する「極上の癒し」
私がこの作品を愛してやまないのは、登場する動物たちの「可愛さ」と、人間の「優しさ」、そして「物語の切ない核心」が見事に融合している点です。
5巻では、白雪狼のシルケが同族に言い寄られる時の強気な姿勢や、常に周囲を和ませてくれるエルセの穏やかな日々に、たっぷりと癒されました。しかし、巨大白猫が抱える悲しみのように、動物たちの純粋な愛や喪失を描くシーンには、いつも胸を締め付けられます。
日常のほのぼのとした雰囲気の中に、大切な存在との関係性の変化や、過去の悲劇といったテーマを巧みに織り交ぜることで、この物語は単なるファンタジーを超えた、心に響く作品となっています。この優しく、そして時にシリアスな世界観に、ぜひ浸ってみてください。