大切な人を亡くした悲しみに寄り添うグリーフケアの本『もう会えない人を思う夜に〜大切な人と死別したあなたに伝えたいグリーフケア28のこと〜』が発売
株式会社ディスカヴァー・トゥエンティワン(本社:東京都千代田区、代表取締役兼社長執行役員:谷口奈緒美)は2024年10月18日に『もう会えない人を思う夜に〜大切な人と死別したあなたに伝えたいグリーフケア28のこと〜』(坂口幸弘、赤田ちづる共著)を刊行しました。
老いた親や長年連れ添ったパートナー、長い付き合いのきょうだい・友人との死別は、世間では「ありふれた死」といわれるものかもしれません。
でも、大切な人の死は、やはりつらく、悲しいものです。
そんな別れの痛みや苦しみを癒すのが「グリーフケア」。
グリーフとは、日本語で「悲嘆」という意味です。
本書は、大切な人を亡くした喪失感や悲しみと自分なりに向き合い、やがて再び歩き出すためのヒントをつづった一冊です。
著者は、長年にわたりグリーフケアの研究と実践を行ってきた第一人者・坂口幸弘氏と赤田ちづる氏です。
■悲しみと向き合うための28のヒント
本書では、734の大切な人と死別された人たちの体験談を基に、悲しみに対処するための28のヒントをまとめています。
悲しみとの向き合い方に正解はありませんが、多くの先人たちの知恵を参考にすることで、少しでも心の支えになればと願って綴られた本です。
優しく寄り添い語りかけるような文章とあたたかいイラストが、読者の心を癒してくれます。
本書で語られる体験談の一例。
「何を食べてみても、お米ですらも、口の中でジャリジャリと砂を噛んでいるような感覚で……。何も食べることができないんです」(40代女性)
「周囲の人が、母の死を大往生だったね、寿命をまっとうしたねと言うんです。母は92歳でした。周囲の人が大往生だと思っても、私にはどうしてもそうは思えないのです。私にとっては、たったひとりの母でしたから」(60代男性)
「スーパーで、一緒に買い物をしているご夫婦を見て、どうして私だけがこんな思いをしなければいけないのと、手にもっていた大根を投げそうになりました。
周囲を見渡せば、夫婦がたくさんいるんです。けんかしている人もいるし、憎みあっている夫婦もいる。だけど皆さんはパートナーが生きている」(60代女性)
「面会制限なんかに従わずに会いに行けばよかった。自宅に連れて帰ってあげればよかった」(60代女性)
深く落ち込む人、まわりの声に違和感を覚える人、怒りを覚える人、後悔にさいなまれる人、それぞれの悲しみの形があります。
■もう会えない人を思う夜に、そっと手にとってほしい一冊
<「はじめに」より抜粋>
大切な人を失い、眠れずに夜を過ごすこともあるでしょう。
泣きながらやっと眠れたと思ったら、真夜中にぽっかり目を覚ましてしまうこともあると思います。
ふと夜にひとりになると、つきることない悲しみと後悔があふれくる。
「会えないのはわかっている、でも会いたい」とどうしようもなく思ってしまう。
この本は、もう会えない人を思う夜に、なんらかの救いや癒し、生きる力になってほしい、と願いながら書いたものです。
「ひとりで頑張らなくても大丈夫、今は自分に一番優しく……」という思いを込めて言葉を紡ぎました。
大切な人を亡くしてこの本を手にとってくださった皆さまにとって、本書が、悲しみに向き合いながら、今を生きていくための手がかりの一つになることを願っています。
◎書籍概要
【目次】
1章 悲しみのうずのなかで
2章 こころをみつめる
3章 まわりをみわたす
4章 明日をむかえる
5章 会えない人とともに
タイトル:『もう会えない人を思う夜に 〜大切な人と死別したあなたに伝えたいグリーフケア28のこと〜』
発売日: 2024年10月18日
刊行:ディスカヴァー・トゥエンティワン
仕様:46判並製/224ページ
ISBN:978-4-7993-3098-2