【百合×SF】『きみが死ぬまで恋をしたい』6巻!「生と死」の世界でシーナの”恋心”が加速!戦争の目的と「禁書」の謎が解き明かされ、物語は次の”悲しい”章へ!

🕊️ 友達から恋人へ――シーナとミミ、ついに感情が一段階上がる!

『きみが死ぬまで恋をしたい』は、不死身の少女ミミと、彼女を護衛する少女シーナを中心に、「生」と「死」が隣り合わせの戦争下における少女たちの残酷で切ない百合の恋を描くダークファンタジーです。その第6巻では、物語の根幹に関わる世界背景の謎が明かされるとともに、シーナとミミの関係性が大きく進展します。

前巻でアリがセイランを失った悲しみを乗り越えようともがき、日常を取り戻そうとする中で、この6巻は物語の「ギアが一段階上がった」印象を受けます。シーナとミミのけんかと仲直りを経て、穏やかに進んでいた少女たちの関係に、ついに大きな変化が訪れます。

💔 特徴:明かされる戦争の真実と、シーナの恋愛感情

第6巻の最大の魅力は、物語の核となる設定が具体的に語られたことと、シーナのミミへの感情が「友情」から「恋」へと変化する過程が丁寧に描かれている点です。

  • 戦争の目的が判明: これまで謎に包まれていた戦争の根本的な目的が、「禁書」と呼ばれる何かを守るためだと明らかになります。世界観に明確な輪郭がつき、この理不尽な世界で少女たちが何のために戦っているのかというテーマが鮮明になります。この真実が、今後の物語を終点へ導くカギとなるか否か、緊張感が高まります。
  • シーナの「恋」の自覚: ミミに特別な感情を抱きつつあったシーナが、ついにその気持ちが友情だけではない「恋愛感情」だと自覚します。元々、ミミに対して理解できないという苦手意識から始まったシーナの関係性が、心を通わせる中で愛へと変わっていく流れは、非常にエモく、読者の胸を打ちます。シーナのフィルターを通して描かれるミミは、より一層幸せのオーラに溢れているように感じられます。
  • アリとエスタの絆: セイランを失ったアリが、先輩であるエスタの励ましによって少しずつ前を向けるようになる描写も感動的です。悲しみを乗り越えようとする強さと、それを見守り潤してくれる優しさが、過酷な世界の中で温かい救いとなっています。

😭 感想:切ない描写と美麗なイラストに感情が揺さぶられる

6巻を読んで特に感じたのは、切なさと尊さのコントラストです。残酷な現実に晒されながらも、少女たちが互いに求め合い、心を通わせていく様子は、美麗なイラストと相まって、より一層儚く美しく見えます。

シーナがミミを「お母さんみたい」と言う描写や、ミミがシーナとは別の時間軸を生きる存在だと感じさせるふとした会話は、「死ねない呪い」を背負うミミの孤独を際立たせ、読者に切なさを感じさせます。この過酷な世界で咲く、少女たちの純粋な恋の行末が気になって仕方ありません。

この巻は、物語が新たな局面に移行するための重要なターニングポイントです。この二人が、そして仲間たちが、過酷な運命を乗り越え、笑顔を咲かせる結末を願わずにはいられません。「ダークファンタジー×百合」の傑作を、ぜひイラスト特典付で楽しんでください。