【極悪弁護士が挑む「人間の闇」！】『九条の大罪（１５）』は社会の底辺で蠢く生々しい欲望と業を容赦なく描く！「正義」と「悪」の境界線が崩壊する衝撃の法廷サスペンス！読者の良心を試す必読の最新刊！

2025年11月15日

法律とは、弱者を守る盾であるべきか、それとも強者が弱者を踏みつけるための道具にもなり得るのか。そして、「正義」とは、立場が変われば簡単に「悪」に反転してしまうほど、曖昧で不確かなものなのでしょうか。

『九条の大罪』は、社会の光が届かない、底辺にうごめく人間の欲望や本能を、容赦なく、生々しく描き出す衝撃のリーガルサスペンスです。そして、待望の第15巻では、そのテーマの深さと、物語の緊張感がさらに増幅します。

主人公・九条間人は、「極悪人専門」を自称する弁護士。彼は、依頼人の利益のためなら、法律の抜け穴を突き、倫理を踏み外すことも厭いません。読者である私たちは、彼の冷徹で非情な弁護術を見るたびに、「これは許されるのか？」と、自身の持つ正義感や倫理観を試されているような、強烈な葛藤を覚えます。

この第15巻の最大の魅力は、「悪人」とされる人々の、複雑で、あまりにも人間的な背景が深く掘り下げられている点です。

世間から罵倒されるような犯罪者であっても、彼らには彼らなりの「生きるための論理」や「避けられない運命」が存在します。九条は、そんな人間の業（ごう）と真正面から向き合い、読者に「もし自分だったら？」という問いを突きつけます。物語を読むうちに、「善と悪」の境界線が徐々に曖昧になっていく感覚は、この作品ならではの知的でスリリングな体験です。