日本版ロキソニンは、ロキソプロフェンを有効成分とする非ステロイド抗炎症薬(NSAID)で、様々な痛みに幅広く使用され熱やノドの痛みをともなう風邪にも利用

日本版ロキソニンの有効成分であるロキソプロフェンは、炎症をしずめて、腫れや発赤、痛みなどの症状を緩和します。プロスタグランジン(PG)という物質が炎症や発熱を引き起こしますが、ロキソプロフェンは、プロスタグランジン生成酵素であるシクロオキシゲナーゼ(COX)を阻害する働きによって、このプロスタグランジンの生成を抑制します。適応範囲は幅広く、関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛などの消炎・鎮痛、及び手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎、急性上気道炎などの解熱・鎮痛に使用されます。

●下記疾患並びに症状の消炎・鎮痛の場合
関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、肩関節周囲炎、頸肩腕症候群、歯痛

●手術後、外傷後並びに抜歯後の鎮痛・消炎の場合
通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg(1錠)、1日3回経口投与してください。頓用の場合は、1回60~120mg(1~2錠)を経口投与してください。
なお、年齢、症状により適宜増減します。
また、空腹時の投与は避けることが望ましいです。

●下記疾患の解熱・鎮痛の場合
急性上気道炎(急性気管支炎を伴う急性上気道炎を含む)
通常、成人にロキソプロフェンナトリウム(無水物として)1回60mg(1錠)を頓用します。
なお、年齢、症状により適宜増減する。ただし、原則として1日2回までとし、1日最大180mg(3錠)を限度とします。
また、空腹時の投与は避けることが望ましいです。


日本版ロキソニン60mg(Loxonin)

消化性潰瘍、重篤な血液の異常、重篤な肝障害、重篤な腎障害、重篤な心機能不全、本剤の成分に過敏症の既往歴がある、アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛剤等による喘息発作の誘発)又はその既往歴がある、妊娠末期などに該当する方は、本剤の使用をしないでください。

消化性潰瘍の既往歴がある方、非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与による消化性潰瘍がある方で本剤の長期投与が必要かつミソプロストールによる治療が行われている方、血液の異常又はその既往歴がある方、肝障害又はその既往歴がある方、腎障害又はその既往歴がある方、心機能異常がある方、過敏症の既往歴がある方、気管支喘息の方、潰瘍性大腸炎の方、クローン病の方、高齢者などに該当する方は、慎重投与となるため本剤を使用する前に必ず医師にご相談ください。

薬剤を服用中の方、治療中の方は、本剤使用前に必ず医師にご相談ください。
妊娠中・妊娠の可能性のある方・授乳中の方は、本剤服用前に必ず医師にご相談ください。
本剤は、一時的に症状を抑えますが、原因となっている病気を治すものではありません。
子供の手の届かないところに保管してください。
直射日光の当たらない涼しい場所に保管してください。


日本版ロキソニン60mg(Loxonin)