『イラク水滸伝』の高野秀行さんが「第28回植村直己冒険賞」を受賞!イラク南部の巨大湿地帯アフワールの謎に挑んだ二人の冒険と緻密な調査、その結実としてのノンフィクション大作『イラク水滸伝』
権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む
謎の巨大湿地帯〈アフワール〉
―――そこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。
中国四大奇書『水滸伝』は、悪政がはびこる宋代に町を追われた豪傑たちが湿地帯に集結し政府軍と戦う物語だが、世界史上には、このようなレジスタンス的な、あるいはアナーキー的な湿地帯がいくつも存在する。
ベトナム戦争時のメコンデルタ、イタリアのベニス、ルーマニアのドナウデルタ……イラクの湿地帯はその中でも最古にして、“現代最後のカオス”だ。
・謎の古代宗教を信奉する“絶対平和主義”のマンダ教徒たち
・フセイン軍に激しく抵抗した「湿地の王」、コミュニストの戦い
・水牛と共に生きる被差別民マアダンの「持続可能な」環境保全の叡智
・妻が二人いる訳とは?衝撃の民族誌的奇習「ゲッサ・ブ・ゲッサ」
・“くさや汁”のようなアフワールのソウルフード「マスムータ」
・イスラム文化を逸脱した自由奔放なマーシュアラブ布をめぐる謎……etc.
想像をはるかに超えた“混沌と迷走”の旅が、今ここに始まる――
中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録が凝縮された
圧巻のノンフィクション大作、ついに誕生!
砂漠を舞台に繰り広げられる、壮大な冒険活劇「イラク水滸伝」
戦争と砂漠、そして男たちの生き様を描いた大河小説
本書は、戦国時代の武将・武田信玄の家臣である板垣信方の子孫である板垣退助が、明治維新後の混乱の中で、新政府に反旗を翻し、自由を求めて戦う姿を描いた大河小説です。
波乱万丈の人生を歩んだ板垣退助
板垣退助は、幼い頃から武術に励み、長じては幕末の志士として活躍しました。しかし、明治維新後は新政府の政策に反発し、自由民権運動の指導者として民衆のために戦いました。
本書では、板垣退助の波乱万丈の人生を、壮大なスケールで描きながら、自由を求めて戦う男たちの生き様を力強く表現しています。
歴史ファンはもちろん、すべての人にオススメ
歴史小説ファンはもちろんのこと、人間ドラマが好きな方、そして自由を求めて戦う姿に感動したい方々にオススメの一冊です。
「イラク水滸伝」で、あなただけの特別な時間を過ごしてみませんか?