蜘蛛ですが、なにか?(15)(角川コミックス・エース)白達のもとに新たな「同級生」が現れ、突如襲撃を受けてしまうのだった!?魔王とはぐれ、雪山で遭難してしまった白達一行。なんとか魔王と合流するため合図を送り、魔王の助けを待っていると突然

深い雪原に包まれた凍てつく山岳地帯。魔王との連絡が途絶え、白達一行は、途方もない寒さと孤独の中、なんとか魔王との再会を信じて合図を送り続けていた。彼らの心は、絶望と希望の狭間で揺れ動いていた。

その時、不意に、風を切るかすかな足音が響いた。氷のように固まった空気が一変する瞬間、白たちの前に現れたのは、かつての「同級生」――笹島京也だった。彼の姿は、かつて共に学び、笑い合った日々を彷彿とさせるはずだったが、その表情には冷徹な決意が宿っており、まるで昔の優しい記憶を一掃するかのような、鋭い刃のような光があった。

魔王から離れ、雪山で遭難した絶体絶命の状況下、白達は合流のための助けを待つ間に、突然の襲撃に晒される。笹島京也は、予想もしなかったその攻撃の手先として現れ、彼の狙いは何か――果たして、彼はかつての友情を捨て、己の目的のために白たちを襲ったのか?それとも、彼にもまた、この厳しい異世界で生き延びるための理由があるのか?

激しい戦闘と、衝撃の再会が交錯する中、白たちは己の信じる道を守り抜くべく、必死の抵抗を始める。寒さと絶望の中で、友情と裏切り、そして運命の糸が絡み合う―。この一巻(第15巻)は、魔王との再会を待つ白たちに突如訪れた、過去との対峙と新たな戦いの幕開けを描いている。

「蜘蛛ですが、なにか?(15)」は、かつての穏やかな日常から一変、雪山という過酷な環境の中で、仲間たちと共に生き抜くための決断と覚悟を迫られる物語。新たな「同級生」笹島京也との遭遇は、過去の記憶と未来への希望を一瞬にして揺るがし、読者に衝撃と共感を与える――まさに、運命が新たな形で交差する瞬間なのだ。