押井守、天野喜孝の伝説的コラボが、今、蘇る!『天使のたまご』増補改訂復刻版。未公開資料、幻のラフ画、そして新たな考察を加えて、アニメ界の金字塔を紐解く。ファン必携の永久保存版。美しく、儚い、魂の物語を、再び。
1985年に公開され、そのあまりにも前衛的で、神秘的な世界観で、多くのアニメファンに衝撃を与えた伝説の作品『天使のたまご』。この作品の制作過程を詳細に記録し、長らく絶版となっていた幻の書籍が、今、待望の増補改訂復刻版として、私たちの手元に蘇ります。
本書『THE ART OF 天使のたまご 増補改訂復刻版』は、アニメ界の巨匠押井守監督と、稀代のイラストレーター天野喜孝氏という、二人の天才の魂がぶつかり合った奇跡の瞬間を、克明に描き出したドキュメントです。
最大の魅力は、その圧倒的な情報量と、初公開となる秘蔵資料の数々です。
- 天野喜孝氏による幻のラフ画: 天野氏が描いた、本編には登場しないキャラクターや背景のラフ画を多数収録。彼の独特なタッチが、どのようにして『天使のたまご』の幻想的な世界観を構築していったのか、その創作のプロセスを垣間見ることができます。
- 押井守監督の未公開インタビュー: 制作当時の心境や、作品に込めた真意、そして、これまで語られることのなかったエピソードを、新たに収録。なぜこの作品は、セリフが少なく、物語が抽象的なのか? その謎に迫る、ファン垂涎の内容です。
- 制作当時の資料・絵コンテ: 制作に携わったスタッフが描いた、貴重な絵コンテや設定資料を公開。キャラクターのデザインが、どのようにして完成形に至ったのか、その試行錯誤の過程を、詳細に追体験できます。
さらに、増補改訂版として、新たな執筆者による作品考察も加わっています。『天使のたまご』が、なぜ時代を超えて多くのクリエイターに影響を与え続けているのか、その芸術的、哲学的価値を、多角的な視点から分析します。
この書籍は、単なるビジュアルブックではありません。それは、ひとつのアート作品が、いかにして創造されたのかを紐解く、知的な探求の旅です。アニメーションという表現手法の可能性を、極限まで追求した二人のクリエイターの情熱が、ページをめくるたびに、ひしひしと伝わってきます。
『天使のたまご』をリアルタイムで体験した世代には、当時の感動を呼び覚ます、かけがえのない一冊となるでしょう。そして、この伝説の作品をまだ知らない若い世代には、アートアニメーションの奥深さと、その美しさを知るための最高の入門書となるはずです。
さあ、この本を手に、美しくも謎に満ちた『天使のたまご』の世界に、再び足を踏み入れてみませんか?