いまの きもちは どんないろ? 単行本 – えがしら みちこ (著) 子どもの心の声をひきだす絵本 どんなふうに問いかけたら心の声にそっと寄り添うことができるのか、真剣に考えました。
■子どもの心の声をひきだす絵本
自分の感情をうまくことばにできない子どもたち。どんなふうに問いかけたら心の声にそっと寄り添うことができるのか、真剣に考えました。
スクールカウンセラー、保育士、小学校教諭・・・
子どもたちと接する人たちの声が続々!
保健室にくる子どもたちは、気持ちをうまく言葉にできずに友人とトラブルになったり、体調を崩してしまったりということもあります。そんな子どもたちが自分を表現する一つの手段になると思いました。(小学校養護教諭)
担任する一年生に読み聞かせました。子どもたちそれぞれが、自分の悲しかった出来事を思い返したり、気持ちの色を考えたりして聞いていました。「みどり!」などとつぶやく子も。自分のことととらえて考えながら聞きやすい絵本なのだと感じます。(小学校教諭)
子どもたちにとってとらえどころがない「気持ち」を色やかたちで示していること。同じ出来事でもとらえ方が人によって違うこと。周りの人に伝えたりわけ合ったりすることもできること。わかりやすく描かれています。気持ちについて考える第一歩として良い本だと思います。(スクールカウンセラー)
「いまの きもちは どんないろ?」は、2023年にKADOKAWAから出版された、えがしらみちこ作の絵本です。
主人公の女の子・あかりは、自分の気持ちがうまく言葉にできないことに悩んでいます。そんなある日、あかりは、おばあさんから、自分の気持ちを表す方法として「色」を教えてもらったのです。
あかりは、おばあさんの教えを思い出し、自分の気持ちを色で表現してみることにしました。すると、あかりは、自分の気持ちが見えてくるようになり、少しずつ気持ちが楽になっていくのを感じます。
本書は、子どもたちが自分の気持ちをうまく表現できるようになるためのヒントを与えてくれる絵本です。また、大人にとっても、自分の気持ちを見つめ直すきっかけになるでしょう。
絵本では、さまざまな色が、さまざまな感情を表すものとして登場します。例えば、
- 赤色は、喜びや怒り、興奮を表す
- 青色は、悲しみや落ち込み、不安を表す
- 緑色は、平和や安心、リラックスを表す
などです。
子どもたちは、絵本を読みながら、自分にとってどの色がどんな感情を表すのかを考えてみるとよいでしょう。また、大人は、子どもの好きな色や、その色を使っているものを見ると、子どもの気持ちをより深く理解できるかもしれません。
本書は、子どもたちの心の成長をサポートしてくれる、大切な絵本です。