ししきりまつり「猪鹿切り祭り」君津市清和市場 諏訪神社(上諏訪神社・下諏訪神社)360°パノラマ写真

ししきりまつりは「猪鹿切り祭り」とも書き、猪、鹿など収穫期の農作物を荒らす獣を狩り、獲物を神前に供えて五穀豊穣を祈願したもので、全国的にも珍しい千年続く行事として当地に伝えられており、房総のミカリ習俗として千葉県無形民俗文化財に登録されています。

毎年霜月二十六日(11月26日)からの10日間、村人総出で狩猟を行い、師走五日(12月5日)に祭事が行われたと伝えられております。

師走五日には、総代、社家、来賓、地元青年団が諏訪神社に集まり、宮司による払い言葉、大払い、祝詞湊上、太鼓奏楽、来賓も加わって菱餅撒きが行われ、その間社家による獣肉(現在は鶏肉)を切り包む儀式が行われます。肉は神前に供えられた後に来場者による激しい奪い合いが行われます。この肉を食べると風邪をひかない等のご利益があると伝えられています。

神事が執り行われる上諏訪神社

 

舞台となる下諏訪神社